本を読んで幸せ体質になったと直結するのはちょっと短絡的すぎですね。
でも、良質な本を読むことは幸せになる一要素であることは確かです。
おすすめの本、ぜひぜひ読んでみてください。
Life Shift 100年時代の人生戦略
リンダ・グラットン著
こちらの本では私達の寿命がどんどん伸びてきていることをデータで示しています。
2007年生まれの50%が到達する年齢は104歳、わたしの年齢に近い1967年生まれは92~96歳だそうです。
ここで勇気づけられたのは、単純ですが「まだまだ折り返し」と思えたこと。
そして、教育・仕事・引退の3パターンではなく、よりマルチパターンが考えられるということ。過去の3パターンにとらわれることなく、仕事を一旦休んで勉強したり、仕事をセーブして副業もしてみたりといろんなパターンがあるよ、ということです。
それにはスキルや健康、人間関係が鍵になります。
わたしの腑に落ちたポイントは、90歳くらいまで生きるのだったら「今からでも学び直していい」ということ。
そして、「何もできないことはない、自分の健康に関してはやれることはいくらでもある」と。
Factfulness 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
ハンス・ロスリング著
いかに自分の考えが思い違いだったのかということを思い知らされました。
脳の性質がそうなっていて意識していないと自然にそうなってしまうということに驚きました。
読んで一番良かったのは「世界は悪くなる一方」という思い込みは「課題はあるものの良い方向へ前進している」とわかったことです。
この本ではさまざまなスキルを紹介してくれてFactfulness(事実に基づき客観的に論理的に正しく世界を見る)になるにはどうしたらいいかを指南してくれます。
わたしがたまたまこの本を読んだのがイタリアのロックダウンで家に閉じこもりきりになった直後でした。コロナ関連のニュースを見ることを意識的にやめたことで、むやみに不安になることなく、家族とのんびりした生活をおくることができました。
モチベーション3.0 持続するやる気をいかに引き出すか
ダニエル・ピンク著
人間を行動に駆り立てるモチベーションは何か?
かつて原始時代は食べ物や野獣に襲われないようにするなどの生存本能、
工業化社会では成績が良ければ報酬があがるなど、アメとムチ。学校の勉強も勉強して成績が良いか悪いかの一部の能力での評価。
そして、情報化社会の現在、
自律性(自己決定)
熟達(成長、自己マスタリー)
目的(人生の意義)
を動機に行動するもので、実例としてさまざまな企業でもこの方式で成功している例がたくさん紹介されています。
わたしも、人は何をしなくても見守っていれば自然にこのモチベーションによって行動するものだと信じるとすごく楽だということに気が付きました。
これは特に子育てにおいてなのですが、今までは管理してなだめすかしたり圧力をかけて無理やり、なんとか自分の思い通りになるように仕向けてきました。
しかし、うまく行かないし親子ともに嬉しくない。
この考え方を知ってからは(まだまだ修行中ですが)、息子に何がしたいのか、どうなりたいのかを聞いたり、この範囲でならいいよと親の意見は伝え、その他は手放しています。息子の自分で決めたい欲求や成長したいという動機を信じて。