わたしは外国人の夫と娘と海外に住んでいます。
「セミリンガル*1」という言葉を聞いて気になり、我が家のバイリンガル教育はこれでいいのか、今後どうするのかモヤモヤしています。
日本に戻る可能性もあるし、娘が全く日本語ができないのも寂しいです。
セミリンガルにさせないためには、どうやって日本語を教えればいいのか本当に悩んでいます。
*1「セミリンガル」=2つの言語のどちらでも日常会話はできるものの、抽象思考や学習のための言語能力が不十分な人
バイリンガル(日本では特に英語)の早期教育は専門家の中でも賛成意見、反対意見に分かれています。
わたしは後ほど詳しく説明するカナダのバイリンガル教育に詳しい中島和子先生の説に納得しました。
ただ、ご心配のようにやみくもにやると、「2つの言語のどちらでも日常会話はできるものの、抽象思考や学習のための言語能力が不十分」なセミリンガルになりかねません。
仕事はフリーランスで特許翻訳をしています。ある日一念発起して通訳学校に通い英語を猛勉強して、最終的にTOEIC 980点、英検1級、工業英検1級を取りました。自動車メーカで通訳翻訳をしていました。
自分自身、英語を通訳できるレベルまで習得した経験もありますし、息子を今までイタリア語と日本語で育ててきました。
この記事を読めば、セミリンガルにどういう状況でなるのかがわかり、対策をとることができます。
そして、バイリンガル教育の利点ややり方、注意点がすべて分かり方針を固めることができます。
本記事の内容
- セミリンガルとは?どうやってセミリンガルになるか?
- バイリンガル教育の利点
- 具体的なバイリンガル教育のやり方、注意点
セミリンガルとは?
Wikipediaではセミリンガルをこのように説明しています。
一言語のみ習得している者はモノリンガル(monolingual)、二言語の環境で育ち、その両言語において年齢に応じたレベルに達していない者はセミリンガルと呼ばれる。近年は、セミリンガルという言葉が否定的だという意見が増え、ダブル・リミテッドという名称が広まりつつある。ダブル・リミテッドは、日本においては帰国子女や日本に住む外国人児童の間に散見されるため、とくに教育関係者の懸案事項となっており、言語学や教育学の専門家による研究が広く行われている。言語獲得は環境および年齢差・個人差が大きい上に、日常会話能力(BICS)はバイリンガルであっても、抽象思考や学習のための言語能力(CALP)がダブル・リミテッドの状態にあり教科学習に支障をきたす者もいる。何をもってバイリンガル、何をもってダブル・リミテッドと判断するのかは未だ曖昧である。
日常会話ではペラペラと2言語を話しているように見えて、実は抽象思考や学習のための言語能力が劣り、学校での授業についていけないダブル・リミテッドの状態、これがセミリンガル。
ただ、こちらの「セミリンガル」という差別用語の記事は「簡単にセミリンガルだと決めつけてはいけない」と訴えています。
確かに、「未発達のように見える」とはどういう事実をもってそう確定するのか不明です。
近年のバイリンガリズム研究者の一人、サラ・J・シン氏は、セミリンガルを「習得している二つの言語が未発達のように見える人々のことを言い表す、論争を招く用語」と説明しています(Shin, 2018)。
「見える」という表現を使用していることからも、「未発達」、「能力が低い」ということがいまだに実証されていないことがわかります。カミンズ氏と共同研究を行った中島氏も、未発達のように見える現象は生活環境や言語環境が変われば消えることから、「2言語の発達途上で起こるある一時期の現象を問題にして、バイリンガルではなく、ダブル・リミテッド(両方のことばの力が低い)であるなどと決めつけてしまってはいけない」と述べています(中島, 2016)
「セミリンガル」や「ダブル・リミティッド」という言葉に過剰に反応しないように気を付けながら、バイリンガル教育によって、教室での学習能力に影響がでてしまわないようにしたいですね。
さて、海外に住み現地の言葉が母国語の息子に現地の言葉を優先し、日本語を学ばせないほうがいいのでしょうか?
もう少し詳しくどうしたらセミリンガルになってしまうのかを見ていきます。
どうしたらセミリンガルになるの?
様々な記事やサイトを読み、
- 「日本にいる外国人の子どもの母国語である外国語がマイノリティ言語になり、日本で教育を受けているケース」
- 「外国にいる日本人の子どもの母国語である日本語がマイノリティ言語になり、外国で教育を受けているケース」
で、よりセミリンガル問題が指摘されるとわかりました。
母国語がマイノリティ言語の場合、「母国語は家で話しているからいいでしょ」と高をくくっていると第二言語での学校の授業についていけなかったり、母国語でも抽象的思考があやふやになる可能性があります。
親や学校が「母国語で抽象的思考ができているか、年齢相当の言語能力があるか」をよく観察し、見極め、必要であれば母国語でサポートする必要があります。
息子の場合は母国語がイタリア語でマイノリティ言語ではないですが、抽象思考ができているかどうか日本語でも確認したいと思いました。
ここでバイリンガル教育の第一人者ジム・カミンズの敷居仮説を見ながら、セミリンガルにどうやってなってしまうのか見ていきます。
バイリンガル教育第一人者ジム・カミンズ
ジム・カミンズ - Jim Cummins
1970年にアイルランド国立大学を最優等の成績で卒業(専攻は心理学)。1971年に同大学から応用心理学のディプロマを取得後、1974年にカナダのアルバータ大学から博士号(教育心理学)を取得。 教育学・言語学・心理学 - 専門はバイリンガリズム、バイリンガル教育。
カミンズの敷居仮説
カミンズの理論には相互依存仮説 (Interdependence Hypothesis)と敷居仮説が(The Threshold Hypothesis)があります。ここではセミリンガルに関係した敷居仮説を取り上げます。
敷居仮説とは、バイリンガリズムの型と認 知的発達との関係に関する仮説である。その定義は 以下のようなものである。「バイリンガルの子ども たちの二言語の達成度は、二言語で学ぶという経験 が認知にもたらす影響を媒介する変数となる。とり わけ、バイリンガルの子どもたちの認知的な発達が 阻害されないようにし、バイリンガリズムの認知的 な恩恵を受けるためには、達成しなければならない 言語能力の敷居レベルが存在するようであ る。… 得られたデータに即して考えるならば、1 つではなく、2つの敷居があるということになる。 認知的発達の阻害を防ぐという点では、低いほうの 敷居レベルを超えればそれでよい。しかし、バイリ ンガリズムの認知的恩恵を受けるためには、高いほ うの敷居レベルを超えることが必要である。」 (Cummins 1979[2001]:71) つまり、敷居仮説は、「バイリンガルに育つ」と いうことが認知的・言語的発達にもたらす影響が状 況によって異なることを、言語能力を要因・変数と して説明しようとしたものである。すなわち、同じ 「バイリンガル」でも、二言語の達成度の違いによ り認知的な発達に違いがみられ、バイリンガリズム から認知的な恩恵を受ける子どもたちがいる一方で、 バイリンガリズムによって認知的な発達が阻害され る子どももいる。
う~~ん、どういうこと?難しいですが、「認知的発達の阻害」あたりがセミリンガルに関係していそうです。
もう少しわかりやすい説明がありました。
6~7歳の頃には、聞いた言葉を文字と結びつける「マッピング」が徐々に起こり、10歳頃になると母語を使って抽象的な思考ができるようになります。そこから先は、敬語や難しい語彙、表現などを習得しながら、抽象思考や学習のための言語能力CALPを育てていくことになります。...日本の子どもがアメリカに行くと、通常日常会話能力BICSは1~2年で習得できます。しかしCALPの習得には6~10年ほどかかるので、認知能力が順調に育っている小学生の段階で教育言語が変わると、新言語(英語圏なら英語)でのBICSを身につけながら、日本語CALPの伸長を継続しないと、どちらの言語でも年齢相応に達していない不幸な状況に陥ります。
上の表にあるように「どの言語も年齢相応のCALP力がない」状態をセミリンガル状態と表しています。
カミンズの敷居というのはこの表ではハードルのことです。
「認知的発達の阻害を防ぐという点では、低いほうの 敷居レベルを超えればそれでよい。」というのは、
表でいうと一番下の黄緑色の部分、2言語ともBICSレベルから、どちらか一方の言語でもCALP力を備えることで下のハードルを越えればセミリンガルから抜け出せるということ。
「バイリンガリズムの認知的恩恵を受けるためには、高いほうの敷居レベルを超えることが必要である。」というのは、
2つ目のハードルを越えること=2言語でCALPレベルになればバイリンガリズムの認知的恩恵を受けられる、ということ。
なるほど!
引用:母語以外の言葉を子どもが学ぶ意義、中島和子[名古屋外国語大学外国語学部日本語学科教授]
さらに、この表を見ると抽象語彙や概念の発達が10歳くらいから始まることがわかります。
その年ごろ前後に外国語の環境に置かれた場合、それまで母文化を形成し、話し言葉を形成し、読み書きの言葉も母言語でしてきたわけです。
いきなり現地の学校で外国語で授業を受け、外国語で抽象思考を求められても難しいのは当然です。
母国語での抽象語彙や概念の発達を促すサポートが重要ということがよーーーくわかりました。
さて、息子の場合は少し環境が異なります。
息子は、現地の幼稚園に3年、小学校に5年通い、息子の母国語はイタリア語です。現在もイタリアに住んでおりこれから高等教育もイタリア語で受けていくでしょう。
この場合、第二言語としての日本語をもっと教えるべきなのでしょうか?
そうだとしたらどのようにするべきでしょうか?
子どもへのバイリンガル教育するべき?
答えはするべきです。前出の中島和子先生によると
「子どもの場合、母語の力を土台に外国語が伸びていきます。ですから、母語が社会の主要言語で伸びやすい環境の場合は、母語と外国語の両方が伸びる可能性が高いのです。」
母語が社会の主要言語のケースは2つあります。
- 「外国にいるハーフの子どもの母国語である外国語がマジョリティ言語になり、外国で日本語教育を受けているケース」
- 「日本にいる日本人の子どもの母国語である日本語がマジョリティ言語になり、日本で英語教育を受けているケース」
上は我が家のケース、下は日本でバイリンガル教育をされたい方の場合です。
なぜ、子どもにバイリンガル教育するべきなのか、バイリンガル教育にどんな意義があるのか、カミンズの相互依存仮説を読んでとても励まされましたので見ていきましょう。
カミンズの相互依存仮説
相互依存仮説とは、「言語Xを媒介とする授業を受けて言語Xを伸ばすことができた度合いに応じ て、言語Xの能力の言語Yへの転移が起こりうる。 ただし、その条件としては、言語Yへの十分な接触と言語Yを学ぶ充分な動機があることが必要である。」(Cummins・1981:29)と定義される。すなわち、 相互依存仮説とは第一言語と第二言語の間での能力 の転移可能性に関する仮説である。
引用:カミンズ理論の基本概念とその後の展開 本林響子
またまたなんのこっちゃですね。
下の図がわかりやすいです。
二つ以上の言語を習得した場合、表記の仕方などが違っていても、思考と関係が深い部分は共有しているという「2言語共有説(または氷山説)」があります(図表3参照)。...2言語共有説を提唱したのは、トロント大学のカミンズ教授(Jim Cummins)ですが、2言語間の移行に方向性があることを指摘しています。簡単にいえば、「十分な接触量と動機づけがあれば、外国語を学んで伸びた能力は母語にも転移する」というものです。日本人の子が小学校で英語を学んだ場合、日本語力にマイナスになることより、英語で学んだことが接触量の多い日本語に自然転移され、プラスになることの方が多いということです。
引用:母語以外の言葉を子どもが学ぶ意義、中島和子[名古屋外国語大学外国語学部日本語学科教授]
この記事の中では
- 子供の場合は、母国語を土台に外国語が伸びていくので、母国語が主要言語の場合は、母国語と外国語の両方が伸びていく可能性が高い。
- 外国語学習が母国語にマイナスになるよりも、むしろ、母国語の発達に刺激を与えより強まる可能性がある。
- 母国語が発達途中にある子どもの場合は、両言語が関係しあって伸びていく。
ということで、外国語である日本語を学ぶことにより接触量の多いイタリア語に自然転移され、イタリア語の発達に刺激を与えプラスになると励まされました。やらない手はありません。
カミンズの理論を踏まえて、カナダではバイリンガル教育が成功し、他の国にも応用されているそうです。どのように行われているのでしょうか?
カナダのバイリンガル教育が参考になる!
中島先生によると、
カナダではすでに40年近く、「イマージョン方式」によるフランス語と英語のバイリンガル教育(French Immersion)を行っています。...イマージョン教育とは、「外国語の環境にトータルに浸す」ことで習得させる方式です。具体的にいうと、算数、理科、社会といった主要教科を学習するときに外国語を使うのです。その英語とフランス語の学習時間の比率を学年ごとに変えていくことによって、両言語が高度に発達するように工夫するのです。カナダで始まったこの方式は、現在ではアメリカ、オーストラリア、ヨーロッパなど各地で広く応用されています。
その結果、
国際学力調査(PISA)の結果も、もしかしたら2言語間の転移の可能性を示しているといえるかも知れません。世界31か国を対象に読解力調査を実施したところ、カナダは2位でした。しかも、英語読解力を詳しく見ると、英仏イマージョン教育を受けている生徒の方が、英語だけで学んでいるモノリンガルよりも優れているのです。
家庭でカナダのイマージョン教育を100%取り入れるのは難しいですが、参考にできそうです。
算数や理科は内容は多少異なるもののどちらの国でも学んでいるものであり、日本語で学んだ内容がイタリアでの授業にも役に立ちそうです。
具体的にどうやる?バイリンガル教育
中島先生は
- 子どもが接する発音などは「本物」であることが重要
- 言葉をなるべくトータルに、アンバランスにならないように教えることが大切(聞く、話すに偏らない)
- まだ知らない新しいこと、新しい言葉を学ぶ方がずっと意欲的になるので、子どもたちが生活で触れられるテーマや、知的興味を持つ教科学習(理科の実験、環境問題など)の一部を選んで、アクティビティ中心に行う
- 自分から使わなければならない環境を与えて、補ってあげる
日本語の「発音などは本物であること」は私が話していますので問題なさそうです。ただ、砕けた日常会話中心なのでもう少しきちんとした話し方をしようと思いました。
「知的興味を持つ教科学習を選んで、アクティビティ中心に行う」ことをぜひ取り入れてみたいと思います。
理科の実験は子どもは大好きですよね。NHK for schoolなどからヒントを得て試してみたいですね。
天体の勉強をしてから天体望遠鏡で星の観察などもしたいです。これはわたしも楽しめそうです。
「使わなくてはいけない環境を与える」については、日本に毎年帰国していました。毎年日本に帰国して、同世代の従兄弟と遊んでいました。今年(2020年)はCovitで帰国できないですが、時々LineのTV電話でいとことお話ししています。
バイリンガル教育の注意点
こんなTweetを見ました。
これCode Switchingしまくるどちらも完全に話せないお子さんになっちゃうんじゃ無いかしら。言葉が出てこなかったらもう片方の言語に変えて、って言うのを繰り返しているとどちらの言語でも完全にアイデアが伝えられなくなってしまう。帰国子女あるあるの現象。言語切り替えって脳に負担かかるし。 https://t.co/ayR62z5vzY
— Hiroko Nishimura ☁️ awsnewbies (@hirokonishimura) January 5, 2020
コードスイッチィングとは
コードスイッチングとは、2種以上の言語体系ないし言語変種(方言など)の切り替えが行われることである。
引用:Wikipedia
本来、シチュエーションによって言語をスイッチできるのはよしとされています。
バイリンガルの子どもは話し相手や話題によって、自然と言語を切り替えられ利点とされています。
例えば、海外ではその国の言葉で話し、日本では日本語を使う。お父さんとは外国語、お母さんとは日本語で話す、などです。
しかし、このTweetで問題視しているのは、文中の単語だけ、一文ずつまたは語尾だけを他の言語で置き換えたりすることです。
これはわたしも経験があり、文の最後に「ね?」などと日本語を入れてしまいます。通訳をしているときにもところどころ入る語尾の日本語が気になると先輩通訳者に指摘され恥ずかしい思いをしたことがあります。
結局、ぱっと思い浮かんだ単語や末尾に「ね?」「でしょ?」など入れるほうが楽なのです。
自分もやってしまいますので、息子も日本語で話しても単語がイタリア語ということがあります。きちっとしたコミュニケーションが日本語でできるよう自分自身も注意していきたいと思います。
まとめ
セミリンガルとは、2つの言語のどちらでも日常会話はできるものの、抽象的な内容を伝達したり理解したりできない状態を指し、
- 「日本にいる外国人の子どもの母国語である外国語がマイノリティ言語になり、日本で教育を受けているケース」
- 「外国にいる日本人の子どもの母国語である日本語がマイノリティ言語になり、外国で教育を受けているケース」
などで散見されます。
なぜこういったケースで起こるのか?:
9~10歳前後で外国語の環境に置かれた場合、それまで話し言葉や読み書きの言葉を母言語で習得してきて、いきなり現地の学校で外国語で授業を受け、外国語で抽象語彙や概念を学んだときに母国語においても抽象語彙や概念の発達段階なので起こりやすい。
対策:
親や学校が「母国語で抽象的思考ができているか、年齢相当の言語能力があるか」をよく観察し、見極め、必要であれば母国語でサポート。
一方、母語が社会の主要言語で伸びやすい環境の場合は、母語と外国語の両方が伸びる可能性が高い。
バイリンガル教育のやり方:
- 子どもが接する発音などは「本物」であることが重要
- 言葉をなるべくトータルに、アンバランスにならないように教えることが大切(聞く、話すに偏らない)
- まだ知らない新しいこと、新しい言葉を学ぶ方がずっと意欲的になるので、子どもたちが生活で触れられるテーマや、知的興味を持つ教科学習(理科の実験、環境問題など)の一部を選んで、アクティビティ中心に行う
- 自分から使わなければならない環境を与えて、補ってあげる
注意点:
コードスイッチを悪用しない。場面や人によって言語を切り替えるのはよいが、2言語を文中で混ぜたり、一文ずつ交互にしてしまうととどちらの言語も弱くなってしまうので注意です。
参考サイト・文献
英語の早期教育に英語の専門家がこぞって反対する理由…「勉強ができない子」量産の危険ーBusiness Journal
「セミリンガル」という差別用語ーワールド・ファミリーバイリンガルサイエンス研究所
避けるべきは「セミリンガル」。間違いだらけの語学教育ー立命館大学大学院 言語教育情報研究科 教授 田浦 秀幸氏
母語以外の言葉を子どもが学ぶ意義ー名古屋外国語大学外国語学部日本語学科教授 中島和子氏
お子さんの「バイリンガル教育」実は「セミリンガル教育」かも?