イタリアではメルカート(市場)が街のあちこちにあります。
特にトリノのPorta Palazzo(ポルタパラッツォ)はヨーロッパで一番大きな青空市場なんだそうです。
このヨーロッパ最大の市場がラッキーなことに自宅から歩いて15分くらいのところにあるのです。
一時期、生鮮食品の買い物も宅配にしようか検討したこともあるのですが、やっぱりメルカートに買い物に行くことに決めました。
あちこち買い物しているとなんだかんだ1時間はかかりますが、メルカートに行くメリットを感じたのです。
いいこと3つ
食事に対する考え方「季節の地の物をいただく」
メルカートで季節を感じられる
メルカートでの立ち話が楽しい
季節の地の物をいただく
わたしの食事に対する基本の考え方は「季節の地の物をいただく」に行きつきました。
実は今までいろいろなダイエットをしてきました。リンゴダイエット、パイナップルダイエット、ハト麦ダイエット、脂肪抜きダイエット、こんにゃくダイエット...
健康番組も大好きであれこれみては、翌日取り上げられた食品をいちもくさんに買いに行くということを繰り返してきました。
あれこれやってみても効果があったのかなかったのか?どれもつらくて長続きしませんでした。
そして、毎年日本に帰国するとき、日本の調味料や食材を大量に買っていました。
今ではそれもやめ、イタリアで最低限の調味料を中華系のアジア食品店から買っています。
「季節の地の物をいただく」という考え方はシンプル。
流行りでこの食材がいいあの食材がいいと飛びつくよりも、肩の力がスーッと抜けて楽になりました。
メルカートで季節を感じる
春夏秋冬、それぞれの季節にそれぞれの果物や野菜が登場するのをみて季節を感じるのです。
初物が出始めると、またあのレシピが食べられるとウキウキします。
マイナス面を敢えて言うと、同じ季節の中で食べる野菜がマンネリ化することかな。そこは、夫がイタリア料理を、わたしが時々日本料理やアジア料理を作ることによってバラエティーを持たせています。
人とのふれあい 立ち話が楽しい
ポルタパラッツォの市場の中でもContadino(コンタディーノ)といって農家さんのやっている屋台が集まる場所があります。ここでは地元の野菜や果物、チーズやはちみつ、お花などが売られています。
わたしはいつもここに行くのですが、いくつかのお店の方とだんだん顔なじみになり、旅行の話、家族の話、天気の話などあれこれお話しするようになりました。
知らない野菜を試してみたいときはどうやって料理するのか聞いたりもします。
そんな何気ない会話が楽しいです。
義母(わたしたちはNonna(ノンナ)と呼んでいます)はメルカートで、娘や息子と孫たちの話をぜーんぶ話してきます。お店の人のほうがわたしより義兄や義妹、その家族のことに詳しかったりして💦
イタリア人の順番待ち
ちょっと番外編です。
メルカートでの順番待ちは、イタリアに来たばかりの頃は戸惑いました。
日本のように一列に並んで待たないのです。屋台の幅いっぱいにバラバラに並ぶことが多いですね。
誰が次の番なのかわかりにくいのです。
店主:A chi tocca? (次順番お待ちの方?)
お客A:Io! (わたし!)
お客B:No, io! (いいえ、わたしよ!)
ということになりかねないのです。
なので、屋台で順番待ちするときには必ず先に誰がいるのかよーく見ておきます。
それでも時々先を越される時があるのですが、いまだに「わたしが先に来ていたのよ」とは強く言えないですね。
いつも繁盛しているお店は、番号の書いたチケットを配るところもあります。そこでは争いもないと思うとついついそちらに行ってしまいます。
精肉・チーズセクション
コンタディーノの横には主に肉屋が軒を連ねる建物があります。
こちらが入口
チーズやハム、サラダなど売っているお店
パン屋さん
イタリアにお越しの際はぜひ立ち寄ってみてください。イタリアの日常を垣間見れますよ。